アイディエーションの重要性
アイディエーションは、新しいアイデアを生み出すためのプロセスであり、ビジネスやプロジェクトの成功に不可欠な要素です。ビジネスシーンにおけるアイデアの重要性は言うまでもないと思いますが、アイディエーションを構成する要素を3つご紹介します。
- 1. 自由な発想とアイデアの提案
アイディエーションでは、参加者が自由に発想し、制約や規制を排除したアイデアの提案を行います。これにより、従来の思考枠組みにとらわれず、新たなアイデアの種を見つけることができます。 - 2. クリティカルシンキングと評価
アイディエーションでは、提案されたアイデアをクリティカルに評価する能力が求められます。批判的な思考を用いて、アイデアの妥当性や実現可能性を検討し、改善の余地を見つけることが重要です。 - 3. チームワークと協力
アイディエーションは、単独で行うだけでなく、チームワークと協力によって効果的に行われます。異なるバックグラウンドや専門知識を持つメンバーが集まり、アイデアを共有し合うことで、より多様な視点や創造力を活かすことができます。
アイディエーションにおける問題解決とイノベーションの関係性
また、問題解決とイノベーションにおいてもアイディエーションは重要な要素です。私たちが考える、アイディエーションにおける問題解決とイノベーションの関係については以下の通りです。
- 1. 問題解決
アイディエーションは、問題解決のための有力な手段です。問題解決には、現在の課題や障害に対して新たなアイデアやアプローチを見つけることが必要です。アイディエーションのプロセスでは、問題の本質を分析し、多角的な視点からアイデアを提案することで、問題解決に向けた有益なアウトプットが得られます。 - 2. イノベーション
アイディエーションは、イノベーションの源です。イノベーションは新しいアイデアや方法を創造し、既存の状況を改善したり、新たな価値を生み出したりすることを指します。アイディエーションのプロセスを通じて、革新的な発想や斬新な解決策を見つけることができます。これにより、競争力の向上や市場での差別化が可能になります。 - 3. 相互関係
問題解決とイノベーションは相互に関連しています。問題解決のためには創造的なアイデアを生み出し、それによって新しい解決策やアプローチを見つけることが求められます。また、イノベーションのためには、現状の問題や課題を把握し、それに対して革新的な解決策を提案する必要があります。アイディエーションはこの相互関係を促進し、問題解決とイノベーションを結びつける役割を果たします。
クライアント様における実施背景
今回アイディエーションサーキットを実施していただいたクライアント様では、部署をまたいだ社員同士の交流が業務以外にあまりない状況でした。
一方で、プロジェクトが立ち上がると他部署の方と協力してミッションを遂行する必要があることからチームビルディングに課題を感じておられました。
また、ご職業柄、間違ったことや良い加減なことが言えない社内風土があったため、発想を柔軟にし、アイデアを気軽に出し合えるような疑似体験が必要であると考えていました。
お打ち合わせを重ねていく中で、社員様同士がお互いの異なる能力(異能)を認め合うことこそが真のD&Iであるということに共感していただくことができ、打ち合わせの結果、アイディエーションサーキットを通じて社員様に発信したいメッセージは2つに決まりました。
- ・ アイディエーションには心理的安全性が必要である
- ・個々の異能を認め合い、個々が役割を全うすることが、組織のパフォーマンスを高める
2つのメッセージを盛り込みながら、アイディエーションサーキットの企画を設計させていただきました。
実施の概要
クライアント様では、1グループ5名 × 7グループの合計35名にご参加していただきました。
弊社では、人選やチーム編成からお打ち合わせさせていただいておりますので、お気軽にご相談ください。
アジェンダの一例はこちらです。
- ・本日のゴールについて説明
- ・ルール説明
- ・1stラウンド
- ・ゲームを進めるにあたってのコツ
- ・2ndラウンド
- ・各チーム内で振り返り&学びの共有
- ・自身の気づきをアウトプット
- ・総括
今回は合計4時間で設計させていただきましたが、時間の調整もご相談ください。
弊社では、アイディエーションサーキットのルール説明動画もご用意しておりますので、事前のインプットも可能です。
実施後の変化
実施後にアンケートを取らせていただいた結果、嬉しいコメントをたくさんいただきましたので一部をご紹介します。
- ・個人によるアイデア出しでは浅くても、チームで話し合い深掘りしていくと予想外の結末にたどりついたのは興味深かった
- ・色々な意見を出して、お互いに認め合うという事の大事さをあらためて感じることができました
- ・各個人が自分自身の役割を忘れ、個人最適に走ってしまうと全体目標を見失ってしまうということがよくわかりました
- ・子供の頃はどんどんアイデアが出てきたはずなのに、大人になると周囲の環境にとらわれすぎているのか、頭がかたくどうしても無難なアイデアしか出てこなくなってしまっていることに気づきました
実施前の狙い通り、アイディエーションと異能を認め合うという2つのメッセージが届いていたことがアンケートのコメントから見てとれました。
最後の総括として経営層の方からお言葉をいただきましたが、「アイデアが飛び交うような場の雰囲気を作るのが私たちの役目かもしれません」とおっしゃっていたのが印象的でした。
アイディエーション、チームビルディングに課題を感じられている方がいらっしゃれば、お気軽にご相談ください。